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真 三国志1〜曹操の鋭鋒と官渡大決戦 歴史群像【中国戦史】シリーズ

 三国志の前半戦。群雄割拠の時代から曹操と袁紹が抜き出て、官渡の戦いで曹操に勢力が収斂するまでを描いた歴史のムック。
 前後関係や流れがよく整理されていて、小説では分からないことが、いろいろと理解できた。しかし、劉備や呂布の動きが激しいことは史実のとおりである。

 著者のひとりが「名士」の存在におおいに注目していて、新鮮な視点から三国志の世界をみることができた。名士を嫌った公孫サンも、名士に飲まれた袁紹も両方滅びてしまったわけで、使うことはあっても使われてはいけない存在だと感じる。
 そういう属性においては宦官とあまり大差がないのではないか。
 劉備の三顧の礼も、諸葛亮ひとりとの関係ではなくて、名士全体の人脈に関わるものと解釈できるものらしい。曹操も孫策も、兵をひきいる人材とこれらの名士をバランスよく登用している。当時の社会観がみえてきて興味深かった。

 群雄の主だった人物については数ページが解説に割かれている。中でも呂布の紹介だけは語り口調が違っていて、刺激的だった――胡散臭く感じてしまう反面もあったけど。
 また、戸籍人口の急激な変化について論じた記事も見逃せない。蜀の官僚が、人口の多い呉の官僚よりも多いのは、複雑な地形の影響なのかな。嫌な感じがした。魏(晋)は段々と屯田の解散にむかっていったのに……。

真三国志 (1) (歴史群像〈中国戦史〉シリーズ)
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