覇王 独眼龍政宗2〜直江兼続の挑戦 沢田黒蔵
2014.01.01 Wednesday | by sanasen
会津を部隊に芦名・上杉連合と伊達軍の戦いが幕を開ける。越後勢が鮮やかに戦ったのに対して、芦名勢は真っ二つに別れて戦力の逐次投入をするはめになった。いや、本隊は投入すらされなかったか……情けない。
せっかく兵力では芦名の方が優っていたのに、直江兼続の立場になってみればやりきれない話だった。揚北衆による帰路での攻撃は泣き面に蜂か。
よその土地に手を入れて一揆を起こさせるやり口は、伊達政宗の面目躍如といった感がある。
大内定綱があいかわらずカオスな動きを誇っており、政宗のためにもそれなりに働きながら、秀吉に石田三成を介してよしみを通じ、いろいろと策謀している。まったくもって困ったちゃんだな。
猪苗代の人質にみせた態度は人の皮をかぶった獣を思わせた。しかし、あんなあからさまに欲をはった姿をみせれば、恩賞にありつける可能性が減るだけでは?
頭は回るはずなのに不思議な男だ。
兜がウサミミであることも奇妙キテレツ。愛の前立てに負けていない。
他の部将たちにも馴染んできて、秀吉を迎え撃つまでの慣らし運転は十分。はたして北条と力を合わせて、合計四十万の大軍をはねのける事ができるのか。人知を超えた戦いが始まる。
覇王・独眼龍政宗〈2〉直江兼続の挑戦 (歴史群像新書)
せっかく兵力では芦名の方が優っていたのに、直江兼続の立場になってみればやりきれない話だった。揚北衆による帰路での攻撃は泣き面に蜂か。
よその土地に手を入れて一揆を起こさせるやり口は、伊達政宗の面目躍如といった感がある。
大内定綱があいかわらずカオスな動きを誇っており、政宗のためにもそれなりに働きながら、秀吉に石田三成を介してよしみを通じ、いろいろと策謀している。まったくもって困ったちゃんだな。
猪苗代の人質にみせた態度は人の皮をかぶった獣を思わせた。しかし、あんなあからさまに欲をはった姿をみせれば、恩賞にありつける可能性が減るだけでは?
頭は回るはずなのに不思議な男だ。
兜がウサミミであることも奇妙キテレツ。愛の前立てに負けていない。
他の部将たちにも馴染んできて、秀吉を迎え撃つまでの慣らし運転は十分。はたして北条と力を合わせて、合計四十万の大軍をはねのける事ができるのか。人知を超えた戦いが始まる。
覇王・独眼龍政宗〈2〉直江兼続の挑戦 (歴史群像新書)