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宝石・鉱物手帳 地質情報整備・活用機構/編著 青木正博/監修

 コンパクトでほぼカラーのポケット鉱物図鑑。図鑑というにはちょっと情報が少なくて、化学組成の表示がないのはやりすぎだと感じた。解説文には組成の話が普通に出てくるので、確認したくなるのだ。
 まぁ、物理本の数式みたなもので、できるだけ減らしたほうが喜ぶ層もいるのかもしれないな。そうでないなら極力載せてほしいところ。

 鉱物の分類方法は「色」で、「透明」のダイヤモンドから始まって「赤」「黄」「緑」――最後は「多色」の菫青石である。
 たいていの鉱物は収録されている印象をうけた。他の図鑑と見比べると何かが足りないと気付く予感もあるが薄いポケット図鑑なのでしかたがない。
 コラムが充実していて新しく得るものがあった。ルビの語原がルビーだったとは知らなかった。他の宝石にちなんだポイントの呼び名も生き残っていたら写植業界を華やかに感じたかも……。
 ただし、コラムで緑青を有害と書いていた件については――著者の情報が止まっている?昔は製錬技術の問題で銅に鉛が含まれることが多かったから緑青が有害と勘違いされていただけのはず。もったいない間違いだ。

 鉱物の写真は「ほっとするクオリティ」のものが多く、教育機関にある引き出しの標本をじゅんぐりに眺めている気分になれた。アメリカ、スウィートホーム鉱山産のロードクロサイトがさらりと高品質だったりするけれど……寒天みたいなあるいは高級マグロの赤身みたいな透き通った赤さに垂涎を禁じ得ない。

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