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古城の風景3〜一向一揆の城 宮城谷昌光

 三河の城巡りと見せかけて半分以上寺巡りだが、最後に出てくる本證寺はどっちでも正しい寺社城郭!遺構が良く残っていて全国的にも貴重な物件である。まだ訪問していないのは不覚。それでいながら水堀を浚った時の生物調査記録を読んだことがあったりする。外側に一部だけ残っている水堀も調査対象になっていたっけ?

 三河といえば松平氏の本拠地だが、どこの馬の骨とも分からない彼らが勢力を広げる前に、根を張っていた名族たちの歴史が城を通して垣間みえる内容になっている。
 なんといっても三河は今川氏発祥の地なのだから歴史の皮肉を感じざるをえない。義元から「故地に錦」を飾る雰囲気が感じられず、浜松まで本拠を前進することさえなかったのは、家康がついの住処に決めた駿河のよすぎる気候のせいなのかな――と思っていたが後で1巻を読むと義元が三河を統治し、氏真が駿河と遠江を治める構想があったらしい。
 一方、松平氏は松平郷から始まって岩津から安祥、岡崎と本拠地を移している。家康の時代になってからも動いて、関東出身という噂の先祖と一周させているし、三河の風土に育まれながら土地にこだわりのない一族と言えるかもしれない。

 徳川四天王に隠れて少し影の薄い三河侍たちの話を、城や寺に絡めて読めたところが良かった。やっぱり本多作左はよい。

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古城の風景3 一向一揆の城
古城の風景3 一向一揆の城
カテゴリ:歴史 | 00:09 | comments(0) | trackbacks(0)

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