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別冊太陽 パノラマ地図の世界

 鳥瞰図。鳥の目からみた見下ろし視点の絵の魅力をあますところなく伝える一冊。大量の鳥瞰図が収録されており、眺めているだけで現地に旅行した気分を味わえる。
 都市や山岳、寺社、古城など作家ごとに得意とする題材に違いがあって興味深い。個人的にはやっぱり古城が気になった。宮坂武男氏の古城図には観察しやすい淡さがあって、わりと時間をかけて眺めた。
 あと、黒澤達也氏の鎌倉が好き。吉田初三郎という鳥瞰図絵師史上に燦然と輝く巨人の名前も覚えた。

 北海道地図によるコンピューターグラフィックスの鳥瞰図も紹介されているが、取り上げられているものは手書きの地図が優勢である。
 本来は見えない谷を開いてみせるなど、作図プロセスが紹介されることで、手描き鳥瞰図の強みが感じられた。
 地図は写真ではなく、模式化されているからこそ、真実に迫れる場合もある。

 そんなことが実感できた。
 あと、ジェオのバミューダ島地図が気になった。きちんと地名が書き込まれていてワクワクする。こういう孤島の地図も品質を問わなければGoogle地図などで見ることが出来るようになったのだから、いい時代だ。一方で、手描きの作家にも栄えてほしいと願う矛盾。
 人間の時間が無限だったらいいのに。ずっと鳥瞰図を眺めているのにな。

パノラマ地図の世界―自然を街を見渡す楽しみ (別冊太陽)
パノラマ地図の世界―自然を街を見渡す楽しみ (別冊太陽)
カテゴリ:写真・イラスト集 | 00:11 | comments(0) | trackbacks(0)

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