<< 北欧 アイスランドガイド――残されたゆーとぴあ―― 大久保加奈 | main | 探検!日本の鉱物 寺島靖夫 >>

鉱物コレクション〜コレクターが語る鉱物の魅力〜 青木正博・監修

 鉱物コレクター9人によるこだわりが感じられるコレクションとコレクター歴の紹介本。
 日本で鉱山が稼働していた時代から職業を活かしてコレクションを進めていた人がいて、国産とは思えないレベルの標本がいくつも飛び出してきた。
 光川寛氏の秩父鉱山産車骨鉱や尾去沢産ロードクロサイトなど、日本鉱山の歴史を感じた。久野武氏の紅電気石は完全に宝石クオリティ。ちょっと意味がわからないレベルで美しい。橋本悦雄氏のエリー鉱は実物がなければ幻を見たんじゃないかと言いたくなってしまう。
 いまでも死にもの狂いで産地を開拓して、足繁く通い続ければ高レベルの標本を得られる可能性はある。熱が再燃してしまう内容だった。でも、高温の維持には同好の士が欠かせないのだ……。

 コレクターのそれぞれが標本に解説を入れてくれていて、日本やコレクター本人の歴史が感じられた。ラベルが重ねて保存されている場合は、標本の歴史も読みとることができる。
 ちょっと由来を重視する茶道具っぽいと思った。鉱物趣味も知らず知らずのうちに日本化されていくものか。

 中にはインターネットで情報の発信を行っているコレクターもいて、より身近に感じられた。でも、雲根誌21の人は初期から知っているけど苦手……まさか寄稿されるとは思わなかった。やっぱり異彩を放っている。
 ミネラルショーでもしかしたら見たことがある人がいるかも、と考えるのも面白い。あるいは彼らの手を通った鉱物を買ったことがあるかもしれない。
 鉱物漫画が完結していたことは残念だ。気になっていたのだが買わなかったのは失敗だったかなぁ。

 後ろの方には鉱物の撮影方法や管理方法が載っている。中津川鉱物博物館では標本ケースや固定粘土、ラベルが売っているのでオススメしたい。
 なお、具体的な産地情報は津軽半島の瑪瑙のみだった。標本ごとの細かい記述を集めて整理すれば、それなりの情報量になるとは思う。

鉱物関連記事一覧

鉱物コレクション ~コレクターが語る鉱物の魅力~: 収集ポイント&楽しみ方がわかる (サイエンス&コレクション)
鉱物コレクション ~コレクターが語る鉱物の魅力~: 収集ポイント&楽しみ方がわかる (サイエンス&コレクション)
カテゴリ:地学 | 21:38 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 21:38 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/2090
トラックバック