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探検!日本の鉱物 寺島靖夫

 国内の鉱山で勤務していた経験のある“アマチュア”コレクターの著者による鉱物図鑑。写真は国内の鉱物に限られているのだが、標本のレベルは鉱山が動いている時に取られたものなので、相当高い。結果的に購入で手に入れられる国外産鉱物と近いレベルの物が多く載って、バランスが取れていた。

 載せ方の順番は水晶などを例外としておいて、産状による分類という特徴的なことをしている。最後は沸石(その後に日本新産鉱物がいくつかあるが)になっていて、そこは多くの図鑑と同じである。
 ちょっとした記述ながら産地の情報が多く載っていて、大半は昭和に採取されたものながら、採集コレクターには興味深い独自情報が多かった。
 最近の採取記録があるものは、今でも取ることが期待できるはず。いまになっても新産地が開拓されていたりして、コレクターの足で稼ぐ行動力には感心させられた。

 これだけのコレクションを創るのに必要とする時間を考えたら気が遠くなる。最初は物欲を刺激されていたが、最後の方は圧倒的すぎて降参気味だった。いまから同じレベルの国内鉱物コレクションを築くのは不可能に近い。
 巻末にちょっとだけ海外での鉱物採集情報も載っているのだが、取れたの物の写真はパッとしない。わざとそういう物を選んでいるのか、挑戦した回数の差が問題なのか。
 アメリカでは無断で私有地に入り込んで鉱物採集されて射殺される例もあるとか……さもありなんと思ってしまった。

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探検! 日本の鉱物 (単行本)
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