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ムガル帝国の興亡 ナショナルジオグラフィックDVD

 バーブルとクライブ。ムガル帝国を興した人間と、実質的に息の根をとめた人間。二人の人生を対比的にえがく映像資料。
 半透明にした映像を重ねて表示する表現がナショナルジオグラフィックのお気に入りらしく頻繁に出てきた。中途半端に資料のあるクライブの方がモノクロで描写されるボリュームが大きくて、バーブルはカラーで描かれているところも面白い。

 バーブルのパーニーパットとクライブのプラッシー、二人がインドを得た戦いがどちらとも兵力が敵の十分の一に近い極端に不利に感じられるものだった点も印象的だ。
 いくら数を集めても外部の革命的な勢力には遅れをとってしまう。逆に改革を起こして殴り返すのは苦手に見える。思想や学問の分野では功績があるのだけど。

 ムガル帝国の二代目であるフマユーンの名前が頻繁に出てくる割に、事跡が紹介されないことにニヤニヤしてしまった。まさに命懸けで病から救った息子があんな問題児だったなんてな。まぁ、フマユーンに続く血を残したことに意味はあるので、バーブルが道化というわけでもないか。

 クライブはほとんど人格破綻者で躁鬱病はともかく阿片への依存は非常に心証が悪い。しかし、近代の人間だから細かく人物像が残されているだけで、他の征服者にも似たような人物がたくさんいたのではないか?そう考えると、彼の記録には個人に留まらない史料価値が感じられる。
 もしも、彼が北アメリカに派遣されたら何が起こっていたのか。歴史のIFを感じさせる叙述もあった。

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