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帝国海軍先鋒航空隊 林譲治

 甲標的母艦としての機能ももつ、架空の水上機母艦興津と音羽の活躍を描く戦記シミュレーション。駆逐艦2隻をあわせてもたった4隻の艦隊が、開戦劈頭とはいえアメリカの純粋な空母機動部隊をきりきり舞いさせる。
 「水上機ごとき」に攻撃を無効化されたあげくに、意地になって水上戦を挑もうとすれば、甲標的に雷撃を受ける。真珠湾奇襲で水上艦戦力が限定されている状況に適応したハメ技が決まっている。
 まぁ、いくらなんでも普通は興津と音羽が航空攻撃をいくらかは受けて沈んでしまう展開になると思うけど……30ノットが出せるからなぁ。操舵性能は不明だが、艦長の腕次第ではかわし続けることもないとは言い切れない?

 水上機母艦の艦隊が活躍している背景には異常に機種が豊富な日本海軍の航空機開発事情も影響している。
 開戦時から零式観測機が活躍できなかったのは、名前の通り零式なので数が揃わなかったせいだが、実績をあげて融通が利くようになってからは、水上戦闘機も零戦の改造機で、観測機も偵察機も零式と、零で固めて来ている。
 今後も最新鋭の水上機を配備してもらえそうだ。

 最初に戦闘終局のシーンを描くのは、実業之日本社の作品ではいつものことになっているかな。そんなに巻数が続かないときには有効な演出なのかも。

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帝国海軍先鋒航空隊(1)
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カテゴリ:架空戦記小説 | 19:35 | comments(0) | trackbacks(0)

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