<< NHKスペシャル トルコ文明の十字路2〜よみがえる鉄の王国ヒッタイト | main | 世界の考古学18〜インダスの考古学 近藤英夫 >>

Q.E.D.-証明終了 ザ・トリック・ノート 加藤元浩・月刊少年マガジン編集部

 事件をふりかえり、作者のSF(ミステリにあらず)に対する熱い思いを知ることができる一冊。
 疑似科学をはこびらせているのは、科学的なことにこだわりすぎたSFのせいとは気になる考えだ。SFファンの閉塞感を打破できるのはライトノベルと言いたいところだけど、科学への親しみを呼ぶ意味ではどうなのかな。
 SFを新しく書く側には厳しい時代だろうとは思う……なんでこんな方向に脱線しているのやら。
 作者によるオススメ本は妙に読まなければいけない気分にさせられる。特に超上級向きの「道具としての物理数学」。あと「星を継ぐもの」は基礎教養として読みたいものだ。

 作品の内容については事件の概要を読んでも、ほとんどトリックを思い出すことができず、自分の記憶力に絶望した。手に入れた情報を完璧に伝えることのできる可奈なら全部覚えているに違いないのに……でも、数式の説明は忘れていそうだ。
 あと、完全に学術書臭のする連続体仮説やリーマン予想の解説が始まった時はどうしようかと……ちょっと眠くなった。まぁ、他の本を読んでいるときもなるのと同じ感じだったんだけど。
 数学者インタビューもあって真面目だからこそ、最後に収録されているダジャレまみれの話が威力を発揮するのだろうなぁ。心頭に発する強烈な怒りで眠気も吹っ飛ぶ。

 殺人事件の比較的すくないQ.E.D.だが、それでもまとめると71分の30は殺人や殺人未遂だった。警察や高級官僚が橙馬に持ち込んでくる事件は必然的に大きな事件になるわけで、そんなものかな。火サス刑事そんな人もいたね……。

関連書評
Q.E.D.証明終了1巻 加藤元浩

Q.E.D.証明終了 ザ・トリック・ノート (KCデラックス)
Q.E.D.証明終了 ザ・トリック・ノート (KCデラックス)
カテゴリ:ミステリー | 00:09 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 00:09 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/2132
トラックバック