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シルクロードの古代都市――アムダリヤ遺跡の旅 加藤九祚

 アジアからもヨーロッパからも「世界の果て」にあるアムダリヤ河周辺の地域。しかし、インダス文明やメソポタミア文明からは決して遠くない距離にあるそこに発展した文明を紹介する本。

 ギリシア人がたいそうな存在感を放っており、アイハヌムの遺跡と出土品紹介がメインだった印象がある。
 ギリシア本土から5000キロ離れた場所で、完全にギリシア人的な生活が営まれていたと言うから驚きだ。すなわち、デルフォイの箴言

少年の時は礼儀正しく
青年の時には情熱を制御し
中年になれば義者であり
老年になればよき助言者であれ
死ぬときには悔ゆることなかれ

 という生活が。遊牧民の襲撃で滅んだらしいことが残念だが、それも歴史の一部である。
 全般的にロシアなどの発掘調査記録の紹介が大きなウエイトを占めていて、興味をもちにくい部分は頭に入らなかった。珍しいものの写真がたくさんあるのは良い。
 武器の出土記録については目を皿にして読んだ。矢の発射速度は著者の引用した論文では、3分で15本、30分で150本らしい。他の本で知った数字と矛盾はない。
 他の歴史関係の本と同じく「ヘロドトスも記述している」という説明が時々はいる。「歴史」を読んだはずなのに、まったく該当する記憶がなく冷や汗がでる。
 ヘロドトスの名前が出るたびに「歴史」を引っ張り出して内容を確認すると、記憶の関連づけから学習が進むのだろうな。

シルクロードの古代都市――アムダリヤ遺跡の旅 (岩波新書)
シルクロードの古代都市――アムダリヤ遺跡の旅 (岩波新書)
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