<< 名軍師ありて名将あり 小和田哲男 | main | もっと知りたい日本100名城〜近世の城編 日本城郭協会・監修 >>

諸葛孔明の兵法 眸穣

 台湾で出版された「諸葛亮法」という本の訳本。ただし、1章の諸葛孔明の生涯についての章は中国の「諸葛亮新伝」によるらしい。よくまとまっていて、三国志のダイジェストとして読むことができた。4章に収録された出師の表についても人名解説がちょっとした蜀の人物伝になっている。

 問題は諸葛亮の兵法を紹介する章で……かなり他の兵法書を「引用」している。むしろ、先行する兵法書の編集品として価値をもっている気もした。
 傾向としてはやはり法家の側面が強くて、信賞必罰を明確にして、人事を尽くして天命を待つ姿勢が濃厚だ。

 とりあげた兵法に該当する孔明が経験したできごとも述べられるのだが、成功例ばかりではなくて、失敗例もけっこう出てくるところが説得力を落としつつも興味深かった。
 こういう教訓があったから、こんな兵法を思いついたのだと説明することはできるな。

 成立の経緯や他からの剽窃など、いかがわしい側面が強いけれど、内容自体は大きく間違ったことは言っていない感じで、うまく応用できればためになりそうな本だった。

関連書評
中国古典兵法書・孫子 中谷孝雄
中国古典兵法書・呉子 尾崎秀樹
中国古典兵法書・三略 真鍋呉夫
六韜 林富士馬・訳 | 読書は呼吸
全訳「武経七書」司馬法・尉繚子・李衛公問対 守屋洋
孫ピン兵法〜もうひとつの「孫子」 金谷治 訳・注

諸葛孔明の兵法 (知的生きかた文庫)
諸葛孔明の兵法 (知的生きかた文庫)
カテゴリ:架空戦記小説 | 22:46 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 22:46 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック