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米中激突1〜南洋の新冷戦 大石英司

 タイトルでは米中激突と謳っているが、1巻の時点では激突していない。むしろアメリカ側が派手な衝突を恐れてひたすら回避に走っている。
 だが、正規軍をミクロネシア連邦の某島に駐屯させていた中国のやり口が、死せるブロガーによって全世界に公表されたとあれば、そして投入される戦力がエスカレーションしていくとなれば、重い腰をあげざるをえなくなるはず。
 それまでは日本と韓国が矢面に立つことになりそうだ。その時期さえ凌ぎきれば、もっとも戦力が投入される段階ではお手伝いで済むというのも計算かもしれない。

 今回は司馬さんが活躍する回で、韓国のカン少佐とコンビを組んで狭い島を所狭しと暴れ回っている。
 追いつめられてもギリギリで助けが入るところはお姫様気質と言わざるを得ない。彼女の磁場に吸い寄せられるように殺戮と破壊が集まってきていることが怖い。
 島の平和を破壊するには司馬さん一人で十分なのか。

 いや、札束で頬をひっぱたかれていた時代から平和は空洞化をはじめていたのだろう。外側がガラリと崩れたから大異変にみえるだけで。
 崩しているほうに自覚があるとタチが悪い話である。

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米中激突1 - 南洋の新冷戦 (C・NOVELS)
米中激突1 - 南洋の新冷戦 (C・NOVELS)
カテゴリ:架空戦記小説 | 22:41 | comments(0) | trackbacks(0)

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