<< 世界史人リブレット001ハンムラビ王〜法典の制定者 中田一郎 | main | 北の黒曜石の道〜白滝遺跡群 木村英明 >>

「倭国乱」と高地性集落論〜観音寺山遺跡 若林邦彦

 大阪市南部、宅地開発に伴って発掘調査が6ヶ月の突貫工事でおこなわれた観音寺山遺跡のまとめと、高地性集落が中国の史書に記述のある倭国乱に関連するという定説の再検証をおこなう本。
 カラー写真が豊富で、ほとんど全ページに図が入っている。膨大な資料を丁寧にまとめて、短時間で理解できるビジュアル情報にしている。

 さて、倭国乱については、具体的な国の名前などが出てくることもなく、実際に言えることを中心に意見がまとめられていた。
 物足りなさを覚えてしまうのも確かだが、堅実で、けっきょくは後世まで価値が残るのかもしれない。

 弥生時代の集落が大規模とされるものでも、複数の集落が集まったものであり、本質を見誤らないように注意が必要という点が興味深かった。
 人間が集まって暮らすことはメリットもあるが、ストレスももたらす。それに対する解決策が複合集落という形だったのかもしれない。外敵の脅威度や文化によって、時代や地域ごとにそのバランスは変化するのだろう。

「倭国乱」と高地性集落論・観音寺山遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」091)
「倭国乱」と高地性集落論・観音寺山遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」091)
価格設定ヤバイ
カテゴリ:歴史 | 00:20 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 00:20 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/2167
トラックバック