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筑紫君磐井と「磐井の乱」〜岩戸山古墳 柳沢一男

 石製表飾に特徴づけられる筑紫地方の古墳群から、在地勢力の状況を分析し、王権や朝鮮との関係を描き出している。

 埴輪で作る物をあえて石で作った石製表飾はかなり特徴的なもののようで、強く記憶に残った。日本書紀にも石人として記載されていることから、昔から印象的な存在だったのだろう。
 古墳に関わる石製品としては石棺があるわけだが、両者の職人は共通していたのだろうか?それについての分析がなかったので、気になった。石材から考えて、同じ職人が作っていたのだろうな。

 対立的な構図でみられがちな継体天皇と筑紫君磐井だが、馬門ピンク石製石棺の分布(畿内への輸送)から、当初は協調関係にあったとする考察が新鮮だった。
 利害関係が強いからこそ、急速に対立が生まれやすい側面はあるのかも。

 北九州との関係で、朝鮮での古墳研究についても取り上げられていて、14の古墳がみつかり、9つについては発掘が行われているとのこと。
 韓国には宮内庁がいない。当然の事実だが、古墳研究にとっては魅力的な事実である。でも9つとも盗掘を受けていたらしい……。

関連書評
戦略・戦術・戦史Magazine 歴史群像 No.68 パットン戦車軍団:磐井の乱の軍事分析記事あり

筑紫君磐井と「磐井の乱」・岩戸山古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」094)
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