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鎌倉幕府草創の地〜伊豆韮山の中世遺跡群 池谷初恵

 鎌倉時代の執権北条氏から、戦国時代の後北条氏まで。奇しくも北条氏にはじまり北条氏に終わる韮山の中世を、遺跡を追うことで描いていく。
 執権の北条氏にとっても韮山は終焉の地であったと知って、知識がひとつ増えた。高時たちは切腹して果てたが、生き残った円成尼の苦労は十二年も続いたのか……。

 先史時代の発掘だと、まとめて遺跡全体を掘れることが多いのだが、現代に繋がるものの多い中世になると、人の活動が既にあることから部分的な発掘を余儀なくされている。結果、点と点をつなげるような復元をせざるえをない。
 木材が出てきたりして遺物の状況はよいものの、この時代をあつかう場合の苦労が感じられた。

 最後に出てきた米軍の空中写真に写る韮山城を囲む謎のラインが気になる。惣構にしては防御の工夫が感じられない気がする。秀吉軍による包囲網なんじゃないかなぁ。
 正確なことは発掘調査を待ちたい。

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鎌倉幕府草創の地―伊豆韮山の中世遺跡群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
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