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霞ヶ浦の縄文景観〜陸平貝塚 中村哲也

 日本人が初めて近代的な発掘調査をおこなった陸平貝塚の発掘品から霞ヶ浦に面したロケーションに生きていた縄文人たちの生活を追う。

 はじめて発掘をした日本人の二人が生物学者であったことが面白い。おかげで貝塚の貝について熱心に調べている。もちろん土器などについても、真剣に取り組んでおり、気合いの入ったスケッチが残っている。
 明治時代の空気を研究成果を通して感じることができた。もっと昔の縄文時代に通じている遺跡なのだが。

 陸平貝塚は斜面に貝殻などをぶちまけた斜面貝塚と呼ばれるタイプの貝塚らしい。地層累重の法則を使うときに微妙に厄介な部分がありそうだと感じる。
 ちゃんと年代を出しているのをみると、それほど問題ではないのかな。いざとなれば貝殻そのものから炭素の放射性年代を測定すればいいからなぁ。

 縄文人に使った漁業の道具がいろいろ出てきて面白かった。土器を再利用した錘なんてものまである。
 彼らも自然を相手に創意工夫をこらして生きていたのだろう。

新泉社 遺跡を学ぶシリーズ感想記事一覧

霞ヶ浦の縄文景観・陸平貝塚 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
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