<< 月刊ニュートン2014年12月号 | main | 葛城の王都〜南郷遺跡群 坂靖・青柳泰介 >>

旧石器人の遊動と植民〜恩原遺跡群 稲田孝司

 山陽と山陰をわける中国地方の山地、貯水池の水が減るときだけ発掘が可能になる恩原遺跡群での出土品から旧石器時代の行動軌跡を追う。

 最初は現場を1mのグリッドに仕切って20cmの用紙に落とすみたいな技術的な話からはじまったのだが、気付いたら道具からみた社会の話になっていた……。
 旧石器人にとって石材の産地はどんな感覚で扱われていたのだろう。石器に注目しすぎると、水や食料などの資源の問題から意識が離れてしまいがちになるから注意したい。

 鉱物好きとしては、この近くで水晶(石英が多そうだが)が採れることが分かるのも耳寄りだ。黒水晶なので花崗岩地帯の関係だな。そもそも人形峠が近くにあるのだった。

 話は別の方向に進むが、正体が不明なままの砂礫堆が気になって気になって気になって……別の遺跡でも似た遺構が発見されたりして意味が判明することを心より願ってやまない。

新泉社 遺跡を学ぶシリーズ感想記事一覧

旧石器人の遊動と植民・恩原遺跡群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
旧石器人の遊動と植民・恩原遺跡群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
カテゴリ:歴史 | 12:27 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 12:27 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/2195
トラックバック