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天下統一の城〜大坂城 中村博司

 本願寺時代から豊臣時代をへて徳川時代へ。
 つぎつぎと移り変わっていった大城郭大坂城の歴史を描く。大阪と大坂の使い分けをしないとうるさい人が多い時代になったから注意が必要だ!本書では徳川時代に入ったら大阪としている。

 シリーズの中では非常に新しい時代を扱っているだけに書状の情報が豊富である。特に細川忠興は安定の書状力。
 彼の領地から積み出された石材を特定するところまで持って行ったのは、考古学と地学のよい連携だった。

 代わりに徳川期の大阪城を発掘することができないので、それより昔の遺構を調査できないうらみがある。
 周辺の発掘情報を加味してはいるが、目の前に確実に情報が眠っているのだから、何とかできないものかと思ってしまった。

 それでいて鉄筋コンクリート天守を建てるときには石垣が撤去されて二つしか残っていないと言うのだから、現代の歴史も無茶苦茶である。モトクロスのレースもあったのだっけ。カオスさが大阪らしいと言えばらしいのか?

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新泉社 遺跡を学ぶシリーズ感想記事一覧

天下統一の城・大坂城 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
天下統一の城・大坂城 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
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