<< 月刊ニュートン2015年1月号 | main | 列島始原の人類に迫る熊本の石器〜沈目遺跡 木崎康弘 >>

北辺の海の民〜モヨロ貝塚 米村衛

 考古学を志す一人の青年が北海道の開拓時代に発見したモヨロ貝塚。それはオホーツク文化を代表する情報豊富な遺跡であった。
 繰り返し行われる歴史的な調査によって、徐々に北海道周辺の民族の歴史が明らかになっていく。

 バリカンの腕を頼りに網走に床屋をひらき、郷土資料館の館長になってしまった米村喜男衛のバイタリティが凄い。
 そして、巻末の著者紹介で、著者が彼の孫であることがわかって二重に驚かされた。米村家はすっかり地域に根付いているだなぁ。

 モロヨ貝塚を作ったオホーツク人については、日本人の直接的な祖先とは言えないものの、アイヌとの交流など北方での歴史的な動向が垣間見えてきて面白い。
 特徴的な埋葬形態を持つ関係もあって、やたらと人骨写真の多い一冊だった。頭に甕をかぶせることも、異様な印象を増幅させている。

新泉社 遺跡を学ぶシリーズ感想記事一覧

北辺の海の民・モヨロ貝塚 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
北辺の海の民・モヨロ貝塚 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
カテゴリ:歴史 | 12:28 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 12:28 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/2200
トラックバック