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トラの王国インド ナショナルジオグラフィックDVD

 LAND OF THE TIGERという英題をみれば分かるようにトラの国が主役なのであって、トラが主役ではない。それに気付かずに拍子抜けを味わった。
 しかし、インドの自然を描いていると考えればかなりの良作で、1985年の撮影にしては驚異的に画質がいい事も含めて価値がある映像だ。明かり窓が月に切り替わってさらに太陽になるシーンには息を呑んだ。素晴らしい表現技術だ。

 インドというと人口が多いせいか、自然がそれほど残されていないような印象を持ってしまっていたが、そこはやはり大国ある場所には自然がある。舞台となるのはインド中央部のカナ国立公園と北部のランタムボール国立公園。水が豊かなジャングルのカナと古代の遺跡が残る雨季と乾季の差がくっきりしたランタムボールの対比も興味深かった。
 いちおうの覇者であるはずのトラの描かれ方は愛嬌がありすぎる。狩りの成功確率5%とはいえ、とことん失敗するは、成功したかと思えば獲物をワニに奪われる。さらにはオストラまでもが横取りをしてくる。吼え声は獰猛なのにどこか間が抜けていて、駄目な奴に対するような親しみをもってしまった――私が彼らの眼前に立ったら一撃で殺されるだろうけど。
 しかし、小鳥から獲物を護ろうとする仕草には王者の威厳が欠片もないな……。

 他の動物もトラと絡めながら巧みに描かれていて鹿類のサンバー、アクシズジカ。ご存知クジャク、沼ワニ、雨季の恐るべき狩人ドールなどが画面を賑やかせる。いちばん驚いたのはニワトリの先祖というセキショクヤケイの登場だった。ニワトリにしかみえないその姿はあまりにも野生離れしてみえた。よく生存競争に勝ち抜いているものだ。

トラの王国 インド
トラの王国 インド
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