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東日本最大級の埴輪工房〜生出塚埴輪窯 高田大輔

 三体の大きな全身人物像が発見され、そこに武人の全身像もくわわって、東日本でも最大級の埴輪生産地であることが判明した生出塚埴輪窯。
 その作品群や周辺古墳との関わりを考察した一冊。

 埴輪の写真を1ページを大きく使って掲載しており、著者の読者にじっくり見てもらいたい、できれば実物をみてもらいたい思いが伝わってくる。
 振り分け髪の人物の二体目が顔を傾けている点が気になるなぁ。

 生出塚埴輪窯はシリーズの他の本でも取り上げられている埼玉古墳群と、非常に深い関係があったことが証明されていて、深い物語性を感じてしまった。
 武蔵国造一族と、埴輪職人を題材にした面白い歴史小説は存在しえると思う。マニアックだが。

 埴輪が工業製品であり、生出塚埴輪窯でいろいろな工夫がされていたことが分かるのも興味深かった。
 古いほど精巧で、新しいほど粗雑で抽象的になるという例を円筒埴輪を例にして見ることができた。

 どうやら職人の中には重要な埴輪を多数手がける中心的な人物がいたみたいだが、彼は自分の姿を埴輪に焼くことはなかったのだろうか。

東日本最大級の埴輪工房・生出塚埴輪窯 (シリーズ「遺跡を学ぶ」073)
東日本最大級の埴輪工房・生出塚埴輪窯 (シリーズ「遺跡を学ぶ」073)
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