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東国大豪族の威勢〜大室古墳群[群馬] 前原豊

 4つあるけど全部二子古墳!
 それぞれがペアになっているとすれば、別に問題はないが、小二子古墳は昔は小古墳としか呼ばれていなかったらしい……深入りしてもしょうがない?

 群馬県では畿内での古墳造営が下火になっても多くの古墳が造られつづけていた。それも単純に地方の時代遅れを示しているわけではなく、朝鮮の文化を取り入れながらのものであったことが発掘調査によって明らかになっている。
 鳥や蛙を狙う蛇などの飾りをともなった埴輪などユニークでおもしろいものがある。埴輪が盗まれていた話は笑えないが……今の管理状況でこのくらいの被害で済んでいることは凄いことなのかもしれない。
 できれば、今後はもっと平和に遺跡が守られてほしいものだ。

 古墳が造られ続けていたと言っても、労働力を無尽蔵に投入できたわけではなくて、時代を下るほど地形を利用することでの省力化が進んでいる傾向がみられる。
 労働者を納得させにくくなったとすれば、下層の人々が力をつけてきたことになるが、限られた労働力で可能なかぎり大きな古墳が造りたかっただけかもしれない。
 なかなか想像力をかきたてられる問題である。

 ところでタイトルに[群馬]とあるのは、他にも大室古墳群があるのか?検索したら長野市にもあった!

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東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
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