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世界航路へ誘う港市〜長崎・平戸 川口洋平

 珍しい江戸時代を対象にした考古学。ただし、特に平戸については戦国時代の比重が高い。足利義満が明に送った船が風待ちをしたなんて逸話もあるにはあったな。
 都市遺跡の話題に限定すれば、やはり戦国・江戸時代の研究である。

 対象が二つで、舞台が広いこともあって、薄いページで広く浅くやってしまった印象がある。
 ただ、沈没船からの引き上げ品との比較をもちいたアプローチは新鮮で興味深かった。太平洋航路の船からの引き上げを期待しているが、平均水深5000メートルは商業サルベージでは厳しいのでは?……だからこそ、オークションで散逸せずに保存される可能性もあるなぁ。
 カタログで見るしかない状況など、考古学にとって良い状況にはない沈没船関連の情報が興味深かった。

 教科書にも載っていたと思う出島の絵について、現在復元された姿との比較が可能になっていると知った。ただし、すっかり周囲を埋め立てられて「島」らしさはあまりない。
 周囲から時代の浮いた時間の波に漂う島と言えないことはないかな。

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