<< 世界航路へ誘う港市〜長崎・平戸 川口洋平 | main | 第6回企画展 田上地方の鉱物-日本のペグマタイト産地 その1- 中津川市鉱物博物館 >>

第4回企画展 長島鉱物コレクション展-希元素鉱物への探求- 中津川市鉱物博物館

 ゆいいつ親子で別々の鉱物名になっている――と本文中でわざわざ断った書き方をされていたのは逸見親子がいるからである――長島乙吉氏と長島弘三氏が、中津川市や中津高等学校に寄贈したコレクションの企画展示にともなって発行された冊子。
 展示された鉱物の一覧写真と弘三氏に関係のあった中井泉氏の講演内容が載っている。巻末には宮脇律郎氏による弘三石の論文と言って良い文章も収録されていた。

 コレクションの特色としてはペグマタイトに産する希元素鉱物の割合が高いことが挙げられる。中でも褐簾石には並々ならないこだわりがあったようで、東日本においては一地方に一褐簾石のいきおいで標本が収録されている。近畿地方から西側では褐簾石の皆勤賞がなくなってしまったのが残念だ。
 代わりに人形峠関係のウラン鉱物が収録されている。対象を世界に移してもやっぱり標本の傾向は変わらず、ベタホ石やユークセン石、サマルスキー石など、乙吉氏が朝鮮半島や中国で産地開拓をして採集した標本が載っていた。
 北朝鮮の(しかも放射性鉱物の)標本は今となっては貴重である。

 中井泉氏の講演には加藤昭氏や松原聡氏の名前が出てきて、よく本を出版されている鉱物学者の系譜が読みとれる内容だった。巻末を飾っている宮脇氏もその流れにいるなぁ。

鉱物関連記事一覧
カテゴリ:地学 | 23:36 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 23:36 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/2227
トラックバック