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第5回企画展 恐竜時代の巨大火砕流―濃飛流紋岩― 中津川市鉱物博物館

 岐阜県を広く覆う酸性火山岩、濃飛流紋岩。その正体は中生代にコールドロンに堆積した火砕流の成れの果てであった。
 たゆまぬ地質調査によって判明した濃飛流紋岩の形成過程を紹介する。あわせて何度も論文を引用されている小井土氏と山田氏の講演内容が収録されている。

 深さ500mや1000mを埋める堆積物ということで、そうとう苛烈で継続的であったことがイメージできる。だが、現在の地球上に存在する規模の活動では比較できないので、具体的なイメージには限界がある。
 活動中はこの世の地獄みたいな地帯だったのだろうなぁ。ドラえもんの古い劇場版などで、恐竜と溶岩が一緒になって描かれるのは、濃飛流紋岩が関係していたりしないよな?

 小井土氏の講演は聴く人間を最大限に楽しませようと、サービスしまくっていることが良くわかった。科学的主張じゃなくて「信念」なんて言っちゃっていいのかと――こうやって収録されてしまったのは、あまり嬉しくないかもな。
 恐竜が濃飛流紋岩の中から出てくる可能性が極めて低いのは、考古学の遥かに新しい時代の骨でも日本の酸性土壌に溶かされてしまっていることから、容易に類推できる。岐阜県民なら夢を見るよりも手頃な地層を攻めればいいよね。

 濃飛流紋岩形成後の地質運動については、ほとんど語られていないが、複数の時代にまたがる活動を四次元的に調査できるのは、その後の地質活動を受けているおかげである(断層による隆起だけではなく、切った切られたの関係を含めて)
 濃飛流紋岩がみれる中津川市近隣フィールドの紹介も博物館の企画らしくて良かった。

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