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阿寺断層がやって来た! 中津川市鉱物博物館ミュージアムレクチャー2008

 中津川市に全長の半分が存在する阿寺断層。マグニチュード8近い地震をおこす力を秘めた断層の実体と研究史が紹介されている。まえがきで「書いた」と言われているので純粋な講義内容の写しではなくて、編集がかなりされている様子だ。小学四年生にも理解できるように話すと言っていたが流石に無理があると思った。地学を履修した高校生ならだいたい分かると思うけど……著者(発表者)が地震を体験したのが小学四年生のときなので思い入れがあるみたいだ。彼が子供の頃に聞いたら理解できるのかもしれない……平均から外れすぎ。

 阿寺断層については、定義がややこしくて、ともかくいくつかのグループに分かれて存在していることが分かった。中津川市に大きく関係する南部の地震発生確率は0%としているが、東日本大地震の前なので考えが変わっている可能性も?北側で起きても中津川市に影響なしとはいかないだろう。そして、北の方は比較的地震発生確率が高いグループとされている。

 付知川沿いに段丘が高いものほど変位した典型的な断層関連地形があることを初めて知った。通りかかったことがあるはずなのに、とことん目が曇ってしまっている。恥ずかしい。
 川が曲がって隣の流路を奪ったり、峰が谷を塞いだりなどの現象も興味深かった。

 余談的だが黒曜石が中津川市内で発見されているのも考古学との関連で興味深いところだ。古代には広域の交易が先に発達するというから、意外に利用されていない可能性もあるが。

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東山道の峠の祭祀〜神坂峠遺跡 市澤英利
岩波科学ライブラリー204〜連鎖する大地震 遠田晋次

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