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日本人が発見した元素ニッポニウム 中津川市鉱物博物館ミュージアムレクチュア2000

 メンデレーエフの周期表の43番目に入る幻の元素ニッポニウムを発見したと主張した小川正孝氏のお話。彼が発見したのは実はレニウムで、原子量計算を間違えていたという悲劇が明らかになる……極微量の元素をせっせと金属化までしたのに、この結果。
 自分の成果を疑って見直すことができていれば、本当の名誉に手が届いた可能性もあったわけで、研究者生活は辛い。東北大学の責任者をやりながらでなければ、あるいは……?

 冒頭のメンデレーエフの周期表の解説が、種明かしに繋がる話の流れが実に巧みだった。
 元素を探す道具として非常に便利だった反面、元素の発見を主張するためには周期表での正確な位置を確定する責任が発見者に負わされるようになったという時代の変化が小川正孝氏を直撃している。
 まぁ、ニッポニウムの分光分析ができたのは当時の日本にはなかった最新技術のおかげだし、時代が敵に回ったとばかりも言い切れない。

関連書評
世界で一番美しい元素図鑑 セオドア・グレイ/ニック・マン
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