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中世の城 フィオーナ・マクドナルド/マーク・バーギン/桐敷真次郎

 ヨーロッパ中世のお城の実像をクロスセクションで描く図解本。一通り文章を読んだ後も、イラストをじっくり眺めたくなる本だ。
 しかし、城は発展していくもので、11世紀と14世紀では大きく違ってしまっている。それをまとめて扱っているので、紹介の密度について物足りないと感じることがあった。
 しかし、一世紀ごとに城を紹介していたら需要が少なすぎるのだろうな。トイレが整備されたことを指摘している文章をみて、それまではおまるでも使っていたのかと、戦慄した。あるいは中庭で済ませていたのかもしれない。

 日本の城と比較すると石造建築が広がるのが早い。技術者のプールに手を突っ込めたかどうかの問題であろうか。
 城壁の厚さもかなりのもので、三重の構造になっている。これでも隙間風は入ってしまうものらしい。

 城の生活に必要な費用についてポンド単位で紹介されていて、なかなか具体的だった。騎士の一週間の収入が1ポンドくらいは覚えておこうか。エドワード三世が馬上槍試合を開くときに使った一日の費用は317ポンドということで、王侯の圧倒的な経済力を感じる。

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戦闘技術の歴史2〜中世編 AD500-AD1500

中世の城 (三省堂図解ライブラリー)
中世の城 (三省堂図解ライブラリー)
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