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おなかの赤ちゃんは光を感じるか〜生物時計とメラノプシン 太田英伸

 母親の胎内の赤ちゃんは母親が分泌するメラノプシンを通じて光を間接的に感じていた。
 早産児の研究から分かってきた赤ちゃんの視覚に関する生物学的な事実を筆者が挑戦してきた研究方法と一緒に紹介する一冊。
 一見すると物好きな好奇心に思えることが、早産児の治療にとってはとても重要な事実である。脳を薄片にされたマウスやカテーテルをつけられて子宮に戻された羊の胎児も報われ――動物にとっては人間の意図など関係ないだろうなぁ。
 しょうじき、きついと思うことも多かったのだが、これを乗り越えなければ生物学の研究はできない。マウスは実験をしても反応の個体差が少なくなるよう「近系」に調整されていて、人間で同じ結果を確認するためにはもっと大きなサンプルが必要という話に生物学の歴史を感じた。

 アメリカに留学して研究をおこなったことも興味深い。マスコミにはなんだかんだと言われているが世界で活躍する日本人はやっぱりいるのだ。

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おなかの赤ちゃんは光を感じるか――生物時計とメラノプシン (岩波科学ライブラリー)
おなかの赤ちゃんは光を感じるか――生物時計とメラノプシン (岩波科学ライブラリー)
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