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伊勢神宮に仕える皇女〜斎宮跡 駒田利治

 京都から伊勢に下向した皇女(斎王)が天皇にかわって伊勢神宮に祈りを捧げていたというロマンあふれる斎宮制度。14世紀にとだえた斎宮の遺跡が戦後になって発掘された。
 格式の高い硯が発見の発端になった斎宮の内実とは。

 ライトノベルに使われそうな設定だなぁ。斎王が独立勢力として戦国時代まで残るのは――後継者選定的に無理があるか。戦前に制度が復活されて、なんやかんやの方は可能性がありそう。
 そういう運動があったみたい。

 未婚の皇女が天皇が代替わりするまで勤めなければいけないと聞いて、半分神への捧げ物じゃないかと思ってしまったが、昔は代替わりのペースが早いので斎王をやめた後に結婚している例もあるようだ。
 むしろ斎宮で内政の勉強(OJT)をした上で、次代の天皇と結婚すれば適切なアドバイスができたかもしれない。それくらい独立性が高い。

 出土品では墨書土器の話題が目立っていた。有機物は朽ちるけれど、土器表面の炭素は無機物だから長く残る。なにやら不思議な感じがする。
 地質の関係で木簡はあまり見つかっていないようで、そこは少し残念だ。井戸にまとめて破棄でもしてくれていればなぁ。

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伊勢神宮に仕える皇女・斎宮跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
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