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ビジュアル版 古墳時代ガイドブック 若狭徹

 別冊02は旧石器時代ガイドブック。別冊03は縄文時代ガイドブック。そして別冊04は――古墳時代ガイドブックだ!!!……弥生時代はどこへ消えた?数世紀におよぶ最大規模のキングクリムゾンを目撃した。

 これまで多くの古墳が遺跡を学ぶシリーズに出てきた。そして、もっと多くの古墳が遺跡を学ぶシリーズで紹介されないままでいる。
 中には陵墓に指定されていて、一冊にまとめるだけの資料が集まらないものや徹底的な盗掘を受けているもの、とても小さいものなどもあるに違いない。
 それでも5000余りの古墳が日本にあるという記載には楽しみが増えた気分になった。きっと、これから発掘される古墳もあるわけで……新泉社の出版はこれからだ!
 シリーズ第五期に御期待ください!!

 古墳ガイドブックではなく、古墳時代ガイドブックなので、ムラでの暮らしや大陸から流入した文化についても詳しい解説がおこなわれている。
 同時に日本独自の祭祀もあり、そのもっともたるものが古墳というわけで、アマノヒボコでかき混ぜられたような混沌の状態だったことが伺える。
 そこから秩序を引き出してきた流れについては、ヤマト王権が飛び抜けた存在だったとする説と、参入も離脱も可能な緩やかな連合体とする説があるようで、日本のはじまりを知る上でたいへん興味深い。

 本書では群馬県(上毛野)の遺跡が多く紹介されており、古墳でも吉備にならんで畿内についで巨大なものが存在したことが分かる。蝦夷との最前線であった関係らしい。
 著者が群馬県の人であることは考慮したほうが良さそうだが、関東の歴史の深さが感じられる内容でもあった。

新泉社 遺跡を学ぶシリーズ感想記事一覧

ビジュアル版 古墳時代ガイドブック (シリーズ「遺跡を学ぶ」別冊04)
ビジュアル版 古墳時代ガイドブック (シリーズ「遺跡を学ぶ」別冊04)
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