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サボり上手な動物たち〜海の中から新発見! 佐藤克文・森阪匡通

 猫も杓子もバイオロギング。海棲動物に小型の測定機器をとりつけてデータを定期的に記録することで得られた動物の「動いていない行動」の豆知識たち。
 サボっていると考えるよりも「全力で手を抜いている」と考えた方が近いかもしれない。効率的に動けなければエネルギーの無駄遣いで死ぬ可能性があるわけで、やっぱり自然界は過酷である。
 ……まぁ、それではペンギンの子供が舞い落ちてくる雪片を空中キャッチしたり、イルカどもが「ヒャッハー!!」と遊んでいる理由までは説明できないが。
 人間のおこなう研究と同じく、遊びが新しい何かにつながったり意外な能力を鍛えるため、最終的には種の保存に有利になるというところかな。あんまり深く考えずに上手にサボるのがベストに違いない。

 加速度計の取り付けは日本の研究者が初めておこない「お家芸」になっているようだが、当初の目的と得られた結果が違うことが研究に付き物のアクシデントらしくて面白い。
 まぁ、紹介されている図をみると当初の目的も最終的には達成されているようで、三方向の加速と回転を解析した計算がすごい。生態学も物理学と切り離せないな。
 マッコウクジラの頭の大きさが、そのまま前にでる音と頭骨に跳ね返る音の時間差から計算できる、程度の話が私には理解の限界である(思考のサボり)。

関連書評
ジュゴンの上手なつかまえ方〜海の歌姫を追いかけて 市川光太郎:こちらもバイオロギングの話。
ハトはなぜ首を振って歩くのか 藤田祐樹

サボり上手な動物たち――海の中から新発見! (岩波科学ライブラリー)
サボり上手な動物たち――海の中から新発見! (岩波科学ライブラリー)
カテゴリ:科学全般 | 17:58 | comments(0) | trackbacks(0)

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