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眩関ヶ原1〜天下人、再臨 吉本健二

 豊臣秀吉復活ッ!豊臣秀吉復活ッ!豊臣秀吉復活ッ!!
 超常的な力で関ヶ原の合戦の場面に、若返って復活した豊臣秀吉が大活躍する変態戦記。ついで、武田信玄も五人の武将と一緒に復活してしまうのだから、摂生につとめて長生きしてきた徳川家康にしてみればやりきれないに違いない。
 よく切れる槍である日本号と蜻蛉切は、完全に殺人鬼扱いされている可児才蔵によって両方が所有されることになってしまった。関ヶ原の二本槍(なんか違う)!

 ラスボスこと史実の秀吉はあまり好きになれないのだが、尾張弁を雄弁に使いこなして、自分の死をも笑い飛ばすところが簡単には嫌いになれない。
 人たらしの魅力をうまく描いていると言えるのではないか。

 戦闘描写ではざっくばらんに人が死にまくっており、ビジュアル的に鮮やかな印象をうける。
 本多忠勝が死亡するシーンの首断面描写はトラウマものに近い……むーざん、むーざん。あれだけ無念を感じて死んだら、秀吉や信玄と同じ理屈で復活しちゃうんじゃないか?
 このままでは永遠に戦国時代どころか関ヶ原の戦いが終わらないことに……一般の兵士が可哀想だ。

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眩 関ヶ原〈1〉天下人、再臨 (歴史群像新書)
眩 関ヶ原〈1〉天下人、再臨 (歴史群像新書)
カテゴリ:時代・歴史小説 | 21:04 | comments(0) | trackbacks(0)

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