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おもしろサイエンス錆の科学 堀石七生

 厄介者のようでいて厄介者にとどまらない仕事をいろいろ果たしている錆。本書では特に鉄の錆について扱う。
 最終的には黒錆(マグネタイト)関係ということで磁性の発明品が次々と紹介されていく流れになった。

 古代における製鉄の方法は目新しくて役に立ちそうに感じるのに、磁気テープの製造方法はレームダックに感じられてしまう。
 まぁ、いまでも要領においては最強の記憶媒体になる可能性を秘めているらしいので、磁気テープもバカにならない。
 3ページ程度にまとまり、図が付属した文章で、各トピックのことが分かりやすかった。

 個人的な不満をあげれば金属利用の起源について「隕鉄」にも触れてほしかったなぁ。鉄鉱石として菱鉄鉱(シデライト)が出てこなかったのは仕方がないか。
 北上山地が鉄資源に優れていて、大きな磁鉄鉱が角を削られながら川を流れてきた「餅鉄」と呼ばれる高品位(70%)の鉱石が得られたことが記憶に残った。
 かんな流しは自然破壊になるとして江戸時代から禁止令が出されていたらしい。過激な方法である。

関連書評
律令国家の対蝦夷政策〜相馬の製鉄遺跡群 飯村均

錆の科学 (おもしろサイエンス)
錆の科学 (おもしろサイエンス)
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