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さかのぼり日本史8室町・鎌倉〜武士の世の幕開け 本郷和人

 京都よ、武士は帰ってきた!

 武士と公家の実権を巡る長期間の闘争がわかる一冊。足利尊氏の京都という選択と、源頼朝の鎌倉という選択が、それぞれ時代を見据えたものであったことが感じられる。
 東国で成熟した武士が、行政官としての自信をもって京都に帰ってきたとき、公家の側はどれほど成長できていたのやら……延び代において武士が有利であったのは確かだが。

 収奪から徴税へ、虐待から撫民へ、武士の意識が変遷していったことも興味深い。というか、鎌倉時代の武士が怖すぎる。首を飾るために通りすがりの人を襲撃するなんて、世紀末の様相だ。
 時代的に旅人自体にアウトローに近い要素があったにしても、やりたい放題すぎる。
 安全な旅行を可能にして経済を活性化させた後世の武士とはまったくの別物だなぁ。

 頼朝の反対勢力として佐竹氏の名前が出てきて、彼らの深すぎる歴史を感じた。でも、現代に残っている公家はそれ以上なんだよな……。

関連書評
さかのぼり日本史7戦国〜富を制する者が天下を制す 小和田哲男
コミック版日本の歴史31〜足利尊氏 加来耕三・すぎたとおる・早川大介
コミック版日本の歴史32〜後醍醐天皇 加来耕三・すぎたとおる・中島健志

NHKさかのぼり日本史(8)室町・鎌倉 “武士の世”の幕開け
NHKさかのぼり日本史(8)室町・鎌倉 “武士の世”の幕開け
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