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東アジア地図帳 今谷明・樋口広芳・石川剛 監修 アイランズ編

 ついつい警戒心をもよおす「東アジア」というくくりでいろいろな視点から彩色や矢印が記入された地図帳。日本、韓国(北朝鮮)、中国だけではなく、東南アジアも地図帳の枠内に含まれている。場合によってはインドやロシアまで言及することも。
 地質や気候から始まって、いろいろな歴史的経緯、現代の問題まで扱っていて興味深かった。なんとなく読み進めにくかったのは日本のアニメがアジアに進出しているという章くらいで、国際問題も「自分の視点からは」中立的にあつかわれていたと感じる。
 まぁ、そこは人によって意見の違いがあると思われる。

 夜の照明を撮影した衛星画像で朝鮮民主主義人民共和国が暗いままなのは相変わらず。ミャンマーも比較的に暗いことが指摘されているが、その二国が「核疑惑」グループにそろって入っているのは偶然ではない。
 日本と台湾の明るさは白く潰れている状態で何かやりすぎのようにも思われた。星好きにとっては光害防止を進めてほしくもなる。北朝鮮の星空は綺麗なんだろうな……地上との格差。

 伝播地図では一連の食文化関連の地図が興味深かった。白菜はけっこう新しい野菜だったんだ。チンゲンサイの先輩的なところがあるな。
 日本原産の野菜ではワサビという微妙なものが出てくる。トウガラシを国際的に殴り返すには育成環境が限られすぎるのだろうな。

 日本人の東アジア旅行には足跡を追うだけでも驚嘆させられた。大黒屋光丈夫の動きは東アジアの地図からはみ出しているし、戦前に仏教的情熱からチベットへの潜入に挑戦した人々も熱い。インドでは仏教が過去のものになっていたから原点を探るならチベットになるのかな。

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イスラーム歴史文化地図 マリーズ・ルースヴェン+アズィーム・ナンジー
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日本の居場所がよくわかる 東アジア地図帳
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