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激闘 東太平洋海戦3 谷甲州

 タイトルが海戦なのに主体は陸戦、戦車中隊なのに実質増強小隊のシリーズ3巻。ミッドウェイ東島に上陸したきたアメリカ軍と海兵隊を主力とする日本軍の戦闘。陸軍が担当する西島でも熾烈な戦闘が行われているらしいが、ほとんど扱われていない。けっきょく、この戦いは空母機動部隊戦の中で位置づけざるをえず、そのためには飛行場のある東島の戦闘こそが重要なのだ――つまり内容が陸戦ばっかりでも海戦のタイトルは間違っちゃいない。

 九七式中戦車が獅子奮迅の働きをするのには驚きを通り越して呆れた。シャーマンとまともに撃ち合えば5分と持たない戦車が航空機のために貴重な一日を確保し、ひいては4対4の超絶空母戦を決定しようとしている。
 島嶼を守るための内線作戦だから可動砲塔の九七式中戦車よりも突撃砲を配備できたほうがよかった気がする。それならネックとなる重量もそんなに変わらないだろうし、シャーマンとも何とか戦える。問題は組織が海兵隊だから、殲滅ノモンハン機動戦の戦訓を取り入れきれなかったことか。
 そもそも防衛的な組織ではないし、九七式中戦車は苦渋の決断だったのだろう。

 そして翼は3度舞う。苦労人の南雲中将を救え、特号機!

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激闘 東太平洋海戦〈3〉―覇者の戦塵1943
激闘 東太平洋海戦〈3〉―覇者の戦塵1943
谷 甲州
カテゴリ:架空戦記小説 | 12:14 | comments(0) | trackbacks(0)

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