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南海蒼空戦記2〜「ルソン攻囲戦」 横山信義

 航空戦を維持するために大量の物資を必要とするフィリピンにアメリカは4度にわたって輸送船団をおくりこむ。
 しかし、そのことごとくが日本海軍の妨害にあって海の藻屑と化すのであった……4度目については捕獲されたことで海に沈むことは避けられた。アメリカにとっては最悪の展開である。
 日本の側から考えると大量に得た捕虜の扱いが気になるところだ。護衛空母も捕獲したからF4Fワイルドキャットについては機体を確保したと考えられる。レーダーも手に入っただろうし、ものすごく大きい戦果だ。
 日本人だけではなく、ドイツ人もアメリカ給与を利用できる。

 日本の空母機動部隊は翔鶴型空母が4隻建造されているため史実よりもさらに強力で、アメリカ海軍の5隻の正規空母を8隻がかりで打ちのめした。
 井上長官が無理矢理、第二次攻撃隊を送り出したときは、どうなることかと思ったが、結果的には甲板を傷つけられた空母はあっても大規模な修理が必要になる空母すら生じなかった。
 連勝にそろそろおごりが生まれてくる流れなので注意が必要だろうなぁ。

 今度はマリアナの敵に消耗戦をいどんで、送り込まれる輸送船団を狙い撃ちにするのかもしれない。イギリスが参戦せず、連鎖的にオーストラリアも関係していないので、アメリカも中部太平洋から攻めるしかない。
 いざとなれば北太平洋から殴りかかってくる可能性もあるが、まずは常識的なところで戦う形になるだろう。

 航空主兵主義の時代が固まった世界の海戦で、戦艦が出現することのインパクトが大きいのは皮肉だと感じた。金剛級は馬車馬なのだ…。

関連書評
日本海軍空母VS米海軍空母 太平洋1942 マーク・スティル/待兼音二郎×上西昌弘

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南海蒼空戦記2 - ルソン攻囲戦 (C・NOVELS)
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