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歴史の中のソ連社会主義 渓内謙

 スターリン主義といえば日本赤軍でリンチがおこなわれた理由がスターリン主義だった。ソ連において「○○主義」とは相手に党派性を付加して攻撃するために使われるものであったと著者は指摘する。
 非常に納得のいく話で、スターリンが「スターリン主義」の単語を許さなかったのも納得できる。理解したくはないけれど。

 本書はソ連社会主義が最後を迎えた1992年に、日本人の社会主義者によって書かれており、社会主義の今後の展望に一縷の望みをつなごうとするものになっている。
 著者本人も言っているようにだいぶ、苦しい。
 引用されているマルクスの「人間はみずから解決しうる問題のみをみずからに提起する」って名言がよけいに記憶に残った。

 スターリンとレーニンは違うと主張するのはいいとして、レーニンやトロッキーはヨーロッパ帰りの進歩的な選良だった(だから優れている)と持ち上げるのは、一部から物凄い反感を呼ぶと思うのだが、自分の言っていることが分析できているのだろうか。
 できるだけ上から目線にならず、労働者や農民にチャンネルを開いているポーズをとらなければ、権力の維持は覚束ない――そんな態度こそ社会主義に反しているってか。

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歴史の中のソ連社会主義 (岩波ブックレット―シリーズ ソ連社会主義 1917‐1991)
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