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激闘 東太平洋海戦4 谷甲州

 ついに生起した空母戦。しかし、米軍の布陣が変則的なものだったため、戦闘の展開も変則的なものになった。ヨークタウンが船火事の怖さ――と蓮美大佐の怖さ――を味わったのはいいのだが、エンタープライズのしぶとさは相変わらず。自分をキズモノにした黒崎一飛曹を連れてこいと訴えているかのようだ。まぁ、架空戦記小説でエンタープライズと瑞鶴がしぶといのはお約束。日本軍の場合ほんとうにしぶといのは隼鷹だったりするけど。
 あと、たまには戦前から終戦まで生き残ったのに核実験に供されたサラトガと長門のことも思い出してあげてください。

 ヘルキャットに対する日本軍の新型は彗星艦爆。天山もそのうち出てくるだろうし、こちらはあまり心配がない――そもそも攻撃機は爆弾さえ当てれば何とかなる。だが、零戦でいつまで対抗できるだろうかと考えると頭が痛い。戦闘機の開発が史実よりも進んでいる印象があまりないから、烈風が投入されるにしてもセンセーショナルなものにはならないだろうし、そのころにはベアキャットやあのマスタングが顔を見せるはず。そもそも谷甲州先生の作風に烈風が似合わんのだが……。
 可能性があるのはむしろ陸軍機のほうで、これから中心となる基地航空戦においては戦闘機戦闘を陸軍機が担当して、零戦は対爆撃機戦闘や対地攻撃が主体になっていくのかもしれない。一式戦爆はその萌芽とみることもできる。

 そして雲龍級空母が活躍する日は来るのだろうか。

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激闘東太平洋海戦〈4〉―覇者の戦塵1943
激闘東太平洋海戦〈4〉―覇者の戦塵1943
谷 甲州
カテゴリ:架空戦記小説 | 10:47 | comments(0) | trackbacks(0)

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