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インサイド・ザ・ストーン〜石に秘められた造形の世界 山田英春

 瑪瑙瑪瑙ジャスパージャスパーたまにそれ以外。
 風景にも見える不思議な模様をもった石の写真を大きく拡大して紙面いっぱいに載せた本。無機物であるのに生物的なものを感じてしまう不思議な造形をくりかえし楽しめる。

 瑪瑙についていえば透明感がある部分のおかげで、模様が立体的にみえるのが、とても良かった。
 研磨面に円としてみえているものが球であったり円柱であることを透かして観察することができる。瑪瑙のコースターを透かしみては形成過程を考察したものだ。

 石英族以外では孔雀石、クリソコラ、アズライトの銅鉱物一族や模様を持った石灰岩の一種がやや目立っている。炭酸塩鉱物も絵を描きやすいらしい。ロードクロサイトも炭酸塩鉱物だ。
 表紙はクリソコラである。

 瑪瑙関係については「聖地」であるメキシコ人の気質も関係しているのか、それぞれに優雅な名前がつけられていて、売るためとはいえ良くもいろいろ思いつくものだと感心した。
 アイアゲートはひとつやふたつなら良いが、無数のアイがみえる標本は苦手な人はとことん苦手だろうなぁ……。
 抽象画が生まれる前だったら、高値は付かなかっただろうと言う記述をみて、長い年月をかけて生まれた石は変わらないけど人間の価値観は大きく変動することを意識した。

関連書評
不思議で美しい石の図鑑 山田英春:この本を気に入った人にはオススメ。同じ作者のひとつ前の本。
水晶・瑪瑙・オパールビジュアルガイド 砂川一郎

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インサイド・ザ・ストーン: INSIDE THE STONE 石に秘められた造形の世界
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