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古代国家形成の舞台〜飛鳥宮 鶴見泰寿 新泉社

 遺跡を学ぶシリーズの第二シーズン101〜200巻がスタート。トップバッターの一冊は古代日本にとって重要な宮、飛鳥宮である。
 壬申の乱を挟む時期に宮として利用された飛鳥の発掘調査記録が紹介される。その結果を利用して宮の変遷――そして、天皇権力の変化が考察される。

 大半が農地の下にあるので発掘調査がやりやすいことは非常に大きな利点だが、郡の遺跡の直下に挟の遺跡があるおかげで、調査があまり行われていないのは残念だ。
 さすがは遺跡だらけの奈良県とほめたたえるべきか。

 天武・持統時代の第郡飛鳥宮は東南や北西に大型の建物が発見されていて、整然としているとは言い難い。それゆえにいろいろと想像させられるものがあって、興味深かった。
 日本書紀に記録された建物と遺跡の照合にはワクワクした。ただ、著者の説と通説が平行して紹介されているので、気をつけないといけない。48ページの図をコピーして書き込みながら読むといいだろう。

 湿地を整地して利用している関係で有機物が残っている。通常の木簡だけではなく、木簡の削片が大量に現れたことは同じ展開への期待を抱かせた。しかs、かつおぶしの塊みたいなものを一つ一つ分離して解読する作業は大変だっただろうな。
 削片の形で史書編纂作業の痕跡が現れたことは歴史を目の当たりにするようで感慨深かった。書かれていたのは古事記でいいのかな?

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古代国家形成の舞台・飛鳥宮 (シリーズ「遺跡を学ぶ」102)
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