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バイブルワールド 地図でめぐる聖書 ニック・ペイジ

 新旧聖書に出てくる地名や旅を落とした歴史地図。中東を中心にした古代の地名がたくさん出てくる。
 イスラエルの意外な狭さが印象に残る。領土を拡張しては失い、大国に征服され、反乱を起こして独立を勝ち取り……と非常にめまぐるしい。ユダ・マカベアの成功とローマへの反乱の失敗が強烈な対照をなしている。

 基本的に聖書の副読本的な内容で、聖書を良く知っているか、一緒に読まなければ、いまいち経緯がわからない記述も多かった。簡単なまとめではサムソンが乱暴者にしか見えないのだが、行動にはそれなりの理由があったはず……あったと考えていいよね?

 地図はとても見やすくて、色も効果的に使われている。必要な情報と不要な情報の選択が適切で、過不足がない。
 重要な都市については発掘調査を反映した地図が収録されている点もポイントが高かった。

 旧約聖書関連の方が奇跡の話題も少なく、歴史の中にいる感じがしておもしろかったが、新約でも使徒ペテロの旅には感心した。古代に16000kmも移動するなんて物凄い行動力だ。

関連書評
古代ユダヤ戦争史 モルデハイ・ギホン&ハイム・ヘルツォーグ/池田裕 訳:本書と相補的に読める
ユダヤ人の歴史地図 マーティン・ギルバート/池田智
ユダヤ戦記1 フラウィウス・ヨセフス 著/秦剛平 訳
中東戦争全史 山崎雅弘:現代戦

バイブル ワールド~地図でめぐる聖書~
バイブル ワールド~地図でめぐる聖書~
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