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宝石 ロナルド・ルイス・ボネウィッツ/文 伊藤伸子/訳

 ネイチャーガイドシリーズの宝石版。さまざまな宝石のカットされた状態の写真を多く収録している。
 アウイン、フォスフォフィライト、ベニトアイトのルースが当然のように収録されていた。もはや収集家にとっては基本で押さえる石になってしまっているのかもしれない。
 アウインやエメラルドなど、高クオリティの石が載せられている本書でも、クラックやインクルージョンのある石が紹介されている石がある。つまりはそれほど完璧なものが見つかりにくいと言うこと……カッティングが難しい場合については職人の超絶技巧が発揮されて綺麗なものが載せられている。
 完成品の陰では、いったいどれだけの犠牲が出たことやら。アマチュアのカッティング大会ではスファレライトが最高得点を出すと聞いて、まずアマチュアのカッティング大会があることに衝撃を受けた。
 趣味は人それぞれだよね!
 視力にダメージがあるのに……と思ってしまうがアマチュアレベルで分担することで職人の負担が減らせるなら、かえっていいのかな。

 それぞれの宝石に関する豆知識も豊富で、スタウロライトをセオドア・ルーズベルトが懐中時計の鎖につけていたとか、ピカソがデザインしたクンツァイトのネックレスがあるとか、興味深かった。
 宝石の名前がついた経緯は新しいものについては、ほぼ確実に記されている。
 カット石の産地については載せられていない場合も多いが、代表的な産地は紹介されている。ベニトアイトの産地として日本の名前が挙がっていた。トパーズでは挙がっていなかった。もはや過去の産地なんだなぁ。

 ちょっと珍しい形のカットも載っていて写真図鑑としての見応え十分だった。

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