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ヒツジの絵本 むとうこうじ・へん/スズキコージ・え

 そだててあそぼうシリーズの28巻。衣食住を一種類でまかなうことができる奇跡の動物、ヒツジの育て方。
 住を満たす方法はフェルトによるゲル(中国ではパオとも)なので、まぁ、だいたい肉と乳と毛である。角や骨を使って建材にするのは流石に無理だったか。でも、足の骨が昔はおもちゃにされていたんだよね。

 やっぱりヒツジはヤギによく似ていて、同じ一万年前に同じ西アジアで家畜化されている。我慢強くてヒツジの間では群れてもリーダーを得られない(家畜化されたせいなんじゃないかと思ったが、本書での書き方は人類との遭遇時からそうだ)ところが、ヤギとの違いだろうか。
 妊娠期間が150日なのはヤギとまったく同じだった。

 品種一覧をみると、人間の品種改良がよくばりで、肉と毛は取れるようにしている品種が多い。まぁ、肉が食べられないと処分に困るからなぁ……骨の処分はどうするのだろう。地味に大事なことだが、この本には書いていない。細かく砕くことができれば肥料になりそうだ――動物を飼う読者は畑を持っていることが、ほぼ前提である。
 放牧なら大人のヒツジ1〜2頭は300坪で飼えるとのことだった。ほぼ1000平方メートルである。小学校のプール一面分で一頭が飼えるのに少し足りないくらいかな。
 田畑ほど土地の条件は厳しくないはずなので、ヒツジの黄金の蹄に協力してもらって時間をかけて草を育てれば市民でも育てられる可能性はある。

 絵がかなり独特で、このヒツジを数えると困った意味で夢に出そうだった。しかし、ついつい見入ってしまう不思議な魅力もある。子供たちが柵から目だけを出してヒツジを観ている絵がよかった。

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ヒツジの絵本 (そだててあそぼう (28))
ヒツジの絵本 (そだててあそぼう (28))
作者名がダブルこうじ!
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