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八八艦隊海戦譜〜開戦編 横山信義

 めくるめく八八艦隊の砲撃ふたたび。横山信義先生の出世作となった八八艦隊物語のリメーク版。途中までそのことに気づかず、また46センチ砲の巡洋戦艦なのかと思っていた。なつかしい。

 しかし、今にして読むと描写に疑問のある部分も出てきて、弾着観測がいまいち機能していないように見えた。
 距離について具体的に表記していないことも描写の説得力を減らしている。

 この世界の日本は日露戦争において海上では勝利して、陸上では敗北している。そのために海軍の力が強くなって八八艦隊の整備が可能となったとしているようだ。
 それはいいのだが、八八艦隊をもっておいて金剛級や扶桑級、伊勢級まで維持しているのは流石に負担が大きすぎる。潰しの利く金剛級はともかく、扶桑級あたりは退役させられそうなものである。
 アメリカもダニエルズプラン以前の戦艦を維持しているから対抗上なのかなぁ。ストックホルム軍縮条約で旧い戦艦を廃艦にする代わりに新造をみとめる運びにならなかったことが不思議だ。

 戦艦の代わりに補助艦艇が強い制約を受けていて、重巡洋艦は雷装をあきらめている。それでも酸素魚雷は開発されているあたりに水雷屋の意地を感じた。空母屋は……。

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八八艦隊海戦譜 - 開戦篇 (C・NOVELS)
八八艦隊海戦譜 - 開戦篇 (C・NOVELS)
カテゴリ:架空戦記小説 | 20:27 | comments(0) | trackbacks(0)

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