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そだててあそぼう17〜ケナフの絵本 ちばこうぞう・へん

 うえのなおひろ・え。

 ワールドイズノットケナフ!
 紙の資源として優れた部分をたくさんもったケナフの絵本。こうまで長所を強調されると、木材パルプがケナフに代替されていない理由が気になってしまう――中国やインドでは非木材紙が5割を超えているので「代替されていない」と受け取るのは極端な視点かもしれないが。
 育成コストの問題や、既存の設備が木材パルプ向けに整備されていることが原因なのかなぁ。木材パルプを単純に悪者にしてしまうと間伐材の利用までなくなってしまい、トータルでは困ることも考えられる。
 しかし、タイガや熱帯雨林を伐採して作るパルプは極力減らしたいところだ。

 ケナフからはサトウキビのように絞ることでお酒がつくれて、葉っぱは香辛料になるなど、余技をもっている点も興味深かった。お酒が造れるならアルコールも造れるわけで、燃料問題にも首をつっこめるのかなぁ。
 なかなかミラクルな植物だな。
 そんなケナフが、あとがきによれば1990年に北川環境庁長官が神戸大学の友人から聞いた耳寄り情報がきっかけになって日本で知られるようになったという事実はあまり現代的ではない。だが、長官と大学の友人はグッジョブである。

 本文の紙質があきらかに違ってケナフ紙だと直感的に気づいたけど、その説明は目次ページの下に小さくあるだけだった。もっと派手に売り込もうよ。

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ケナフの絵本 (そだててあそぼう)
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