<< そだててあそぼう33〜ナタネの絵本 いしだまさひこ・へん | main | ヒラムシ〜水中に舞う海の花びら 小野篤司 >>

東南アジアの建国神話 弘末雅士 世界史リブレット72

 海と陸の交わるところ。港と内陸部の支配者たちがその地位を説明するために作り出した神話の数々が、理知的に説明される。
 あまりに説明がきっちりしているので神話らしさを感じる余地がない……竹から生まれた姫の話が、とてもかぐや姫らしいと感じたのだが、東南アジア以外にも竹の早い成長が女の子の健やかな成長に重ねてイメージされる由来があったらしい。

 イスラム教の導入が神話で説明されている点も興味深い――イスラム教的にいいのか混乱するけど。インドと中国が影響をあたえる二強だったところにイスラム教の存在が躍り出ている。
 アレクサンドロス大王が人気なのも面白かった。インドの西であきらめた大王だが、名声は東南アジアまで到達したんだな。子孫を名乗る王族がたくさんいる意味では征服に成功したと言えないこともない?

 あと、貴族のことを「オラン・カヤ」と呼ぶのが日本語の空耳で楽しい。オラン・カヤはおらんかや?

関連書評
海の帝国〜アジアをどう考えるか 白石隆
オセアニア〜暮らしの考古学 印東道子

東南アジアの建国神話 (世界史リブレット)
東南アジアの建国神話 (世界史リブレット)
カテゴリ:歴史 | 22:52 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 22:52 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/2551
トラックバック