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日本民家紀行 高井潔 とんぼの本

 ブルジョアの家ばっかりじゃないか!おのれおのれ!!

 金持ちの家はつくりがしっかりしているから、耐久性も高く残りがいい。何よりも受け継ぐ遺産があるからこそ、高価な維持費を工面し続けられる(だんだん怪しくなってしまっているとは思うけど)。
 格差の固定と文化遺産について、ちょっぴり考えさせられた。

 その点、表紙にもなっている白川郷の合掌造りは気兼ねなく楽しめる。お寺の家がいちばん豪華らしいけど――侍の目を気にして表通りはつつましく、裏側を豪華につくった家の話もあって、家が当然持っている生活の気配がいろいろな笑いを呼び寄せる。
 侍の家は逆に外側は派手に、内側は質素にしている例があるわけで。

 江戸時代の豪商がどれだけの実力をもっていたか、家を通して感じることができた。掛川城の本丸御殿を思い出してしまう家もたくさんあった。
 あまり裏を知らずに眺めれば町並みには何ともいえず魅了されるものがある。高山の雪降りしきる上三之町の見開き写真がとてもよかった。
 巻末の歴史的町並み保存地区一覧をみると、分布にかなり偏りがある。関東が妙に少ない。開発や幕末よりも太平洋戦争の影響だろうか……。

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日本民家紀行 (とんぼの本)
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